双葉電子工業は,高輝度・高精細な2インチサイズの民生用カラー有機ELディスプレー製品「ELF2001AA」を開発したことを発表した(ニュースリリース)。
昨今のIT・IoTの普及に伴い,家電製品・ゲーミングデバイス・医療機器などにおける小型ディスプレーのニーズが高まっている。また,文字だけではなく,画像や動画を表示することが増え,これまで以上にディスプレーの解像度や精細度が重要視されるようになった。しかし,一般的にパッシブ型の有機ELは解像度を上げると輝度が下がる傾向があり,これらを両立したディスプレーの開発は困難だったという。
同社は,発光効率の良い素子構成を独自開発し,輝度350cd/m2,解像度135ppiのカラー有機ELディスプレーを開発。IoT家電,ゲーミングデバイス,医療機器などの小型サブディスプレー向けの用途を提案している。量産の開始は2021年10月を予定。
この製品の主な特長は以下のとおり。
・白色+カラーフィルター方式による良好な色再現性
・高コントラストで黒が際立ち,高級感を演出
・車載用有機ELと同じ素子材料を使用。高輝度と長寿命を実現
・タッチキーの追加やお客様筐体との貼り合せも対応可能
この製品の主な仕様は以下のとおり。
・画素数:256×RGB×64
・動作温度範囲:−20~+75℃
・保存温度範囲:−40~+85℃
・視野角:160°以上
・応答速度:~10μsec