光技術展示会「OPIE’21」展示会場で,日本電気硝子【ブースNo.C-41】は,UV‐C LED用のシール材付きリッドを展示している。
ウイルスの不活化で注目を浴びるUV-C LED(対応波長265nm,280nm)用の製品で,現行品であるフラット型のリッドと,新製品のドーム型リッドおよびスクエア型リッドを紹介している。
フラット型リッドは薄型化タイプであるのに対し,ドーム型リッドは配光角をフラット型の100°に対し120°に広げた光拡散タイプ,スクエア型リッドは光取り出し効率をフラット型の90%から96%に向上した高出力タイプで,世界最高の光取り出し効率を誇る。
いづれも窒化アルミ(AlN)と近い熱膨張率係数をもつUV-C透過ガラスを使用しており,UV-C LED素子にリッドをかぶせてリフローすることで,リッドに付いている金錫はんだが溶融し,シールとなって基盤に密着し封止する。
この際,過熱温度等は顧客によって異なるため,事前に生産条件を確認し,封止に最適な温度でシールが溶融するよう,金錫の厚さなどを調整して納入するという。
この製品はUVC-LED用だが,光学デバイス用パッケージ向けリッドも展開しており,プロジェクター光源等で実績のある「レーザーダイオードパッケージ」,宇宙開発にも用いられる「イメージセンサーパッケージ」,殺菌用紫外光源のカットフィルターなどで使われている「紫外線ランプ光源ユニット」など,幅広い製品群を展開している。