光技術展示会「OPIE’21」展示会場で,朝日ラバー【ブースNo.K-12】は,UV‐C LEDに対応するシリコンレンズの開発品を展示している。
同社のシリコンレンズ製品は,UV-A~赤外まで広い透過特性を持ち,ガラスレンズに比べてコストと成形の自由度で優れるほか,LED素子への直付けが可能という特長がある。
また,シリコン以外の樹脂レンズにポリカーボネートやアクリルなどがあるが,これらに対してシリコンは耐熱性に優れ,260℃のリフロー温度にも耐えられるため,自動車用の外装品での実績があるなど信頼性も高い。
今回展示しているUV-C対応シリコンレンズの開発品は260nmのUV-C光を90%以上透過し,4500時間の照射実験においてもその性能が劣化しないことを確認している。
現在作製可能なサイズは50mm×50mmが最大だが,今後はこれをさらに大きくしていくとともに,シリコンレンズの長所である成形の自由度についても開発を進めるとしている。
さらにブースでは,耐熱・耐UV性能に優れたプリント基板用の白色シリコンインキの使用例も展示している。退色や変色が少なく,LED基板に塗布することで光取り出し効率を上げたり,リフレクターとして使用したりすることもできるという。