Zemax,「OpticStudio」など最新版をリリース

著者: sugi

米Zemaxは,同社の光学設計ソフト「OpticStudio」と「OpticsBuilder」の最新版をリリースした(ニュースリリース)。

今回「OpticStudio 21.2」に,有限要素解析(FEA)パッケージとの間のワークフローを簡素化し,合理化するための新しいモジュール「OpticStudio STAR」(Structural,Thermal,Analysis and Results:構造分析および熱分析と結果)を追加した。

任意のシミュレーションパッケージから構造および熱FEAデータセットを直接読み込むことで,「OpticStudio STAR」モジュールを使用して,構造および熱要因がシステム性能に与える影響を容易に評価し,視覚化することができるという。

このモジュールは,STARのアプリケーションプログラミングインターフェースと,「OpticStudio」のアプリケーションプログラミングインターフェースを介してワークフローの自動化をサポートする。これにより,STARモジュールは,Zemaxソリューションと他のエンジニアリングシミュレーションツールとの接続を強化する。

このモジュールに加え,ティルト/ディセンタエレメントツールに新たに追加された軸外し回転中心により,機械的な取り付け構造に基づいた現実的なティルトやディセンタの設定プロセスが大幅に簡素化された。これは,オプトメカニカルモデルの正確な設計と公差解析を行なう上で重要となる。

また,ホログラムレンズ,ホログラム面,トロイダルホログラム(ノンシーケンシャル形状オブジェクト)のノンシーケンシャルモードでの回折計算をサポート。これにより,HUDやAR/VRゴーグルなどのアプリケーションにおいて,ボリュームホログラムを完全な3D環境で正確にモデリングすることができる。

また,ノンシーケンシャルパス解析ツールのアップデートが含まれており,光線追跡中にデータを計算して新しい.PAFファイルに保存することができるため,光線経路データにアクセスするために大規模な光線ファイルの保存や解析の必要がない。この拡張機能は,複雑なオプトメカニカルモデルの迷光解析において,意図しない光路を特定し,最小化するのに有効だという。

携帯電話など,多くのカメラシステムの小型化が進む中,設計にはより複雑な非球面が求められている。これをサポートするために,ノンシーケンシャルモードにQタイプ非球面のサポートが追加され,オブジェクトをCADにネイティブにインポートできるようになった。

また,「OpticBuilder 21.2」では,オプティカルアセンブリを削除し,新しい.ZBDファイルで再スタートする機能があり,「OpticStudio」との間のワークフローがさらに改善されるとしている。

なお同社は,7月6日(火)にバーチャルカンファレンス「Zemax Envision Japan 2021」を開催する。

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