東京証券取引所は3月1日,オキサイドのマザーズへのIPO(新規上場)を承認した。これに伴い同社は,株式売出しに関する取締役会決議を発表した(ニュースリリース)。
上場日は4月5日,普通株式750,000株を公募する。株式発行による手取概算額約17億円は,第三者割当増資による募集株式発行における手取概算額3億7000万円と合わせて,設備資金に充当する予定。
具体的には,半導体事業における顧客が製造販売する半導体ウエハーの検査装置に搭載するレーザーの定期的なメンテナンス需要に対応するため,新たに工場を建設するほか,ヘルスケア事業における増産に対応するための単結晶製造装置の増設を計画している。
具体的には,工場の建屋建設に8億8200万円,レーザー製造装置の購入に3億3300万円,システム投資に800万円など,12億2300万円。単結晶製造装置の購入に1億円(製造装置5台分),イリジウム坩堝の購入に4億円(イリジウム坩堝5個分)の計5億円を予定しているという。
新工場のレーザー製造装置の内訳は,クリーンブースに1億1100万円,光学定盤に9000万円,各種計測器等に2億1300万円,3D-CADシステムに800万円となっている。なお,残額については,同社の借入金の返済に充当する予定だとしている。