オリンパスは,気管支ビデオスコープ「BF-H1200」および「BF-1TH1200」を,2月16日から国内で発売する(ニュースリリース)。
近年増加している呼吸器疾患に対し,気管支内視鏡が広く普及している。それぞれの疾患に対し,より患者の負担が少ない検査,処置を行なうため,高画質,スコープ先端外径の細径化,鉗子チャンネル径の拡大といったスコープ性能の向上が求められている。さらに,医療現場では検査の効率化や,術者の負担軽減が重要視されている。
同社では,検査から処置まで幅広く使用できる汎用モデルを提供してきた。今回,より術者のニーズに応えるため,汎用モデルの特長を兼ね備えた「BF-H1200」と,処置用モデルの性能をより向上させた「BF-1TH1200」を開発した。これらの製品は,高感度CMOSイメージセンサーの採用により,ノイズが低減されたハイビジョン画質を実現している。
「BF-H1200」は,従来品の「BF-H290」のスコープ先端外径と比較して,1.1mmの細径化を図った。一方,従来品「BF-Q290」と比較して,高画質化を実現しながら同等のスコープ先端外径を維持した。また,これら2機種の鉗子チャンネル径と比べ,0.2mm拡大することで,処置具を挿入した状態でも痰や血液などの短時間での吸引をサポートする。
「BF-1TH1200」は,処置用に適した3.0mmの鉗子チャンネル径を維持したまま,従来品「BF-1TQ290」と比べスコープ先端外径を0.1mm細径化した。幅広い処置具の使用を担保し,スムーズな処置をサポートするとしている。