市光工業は,同社100%生産子会社である九州市光工業(大分県中津市)において大型設備投資を進めている(ニュースリリース)。
九州域内では今後も自動車生産の拡大が続くと見込まれているという。そこで,新規受注の獲得を睨み,2020年度から2021年度にかけて総額約12億円の設備投資を実施し,9月に操業を開始する予定。
この投資により最新技術の射出成形機が導入され,エネルギー消費を削減しながら生産を増やすことが可能になるとする。また,これに伴い2021年度に約70名の追加雇用も予定しているという(2021年1月現在の従業員数347名)。
なお,九州市光では,2014年と2016年に実施した増設工事により,ヘッドランプ並びにリアコンビネーションランプの生産能力を増強しており,軽自動車から高級車まで幅広いセグメント向けの製品を取り揃え,主に九州から本州西側地域のカーメーカーに製品を納入してきた。同社の売上高(2020年度:91億円)と人員はともに3年前から2倍以上に増加するなど成長を続けており,今回の投資でさらに生産能力が向上することになるとしている。