IDTジャパンは,超小型軽量で業界最高レベルの撮影速度や解像度を持つハイスピードストリーミングカメラの新製品「XSMシリーズ」5機種を,2月15日より発売する(ニュースリリース)。価格はカメラ単体で242万円(税込)~。
新製品は,オプション製品の「XSM Thunderbolt3」アダプターを利用することで,特別なフレームグラバーボードを使用することなく,PCのメモリやHDDに直接画像データを転送できる。
標準のコントロールソフトのほかにSDK,MatLab及びLabVIEWのプラグインを付属。半導体や半導体製造装置業界など,高精細な画像を必要とする製造業や幅広い研究・開発部門等での活用を想定している。開発者用SDKにはPythonを含みAIを活用するために大容量の画像データを取り扱いたいユーザーにとっては非常に有効なツールとなるという。
また,オプション製品の「XSM TIME CAPSULE」アダプターを利用することで,カメラと長時間記録用レコーダーを繋ぐことができ,例えば4Kカメラ「XSM-4K」と4K(3,840×2,160)を使用した場合,1,000fpsで合計8TBの長時間記録を行なえる。LIVE及びレコーディングしながら,任意にスロー再生を行うことが可能で,製造ラインの監視システムの他,スポーツ中継やカジノでの長時間監視などにも応用できるという。
これらの新製品は,超小型軽量(H58×47×44mm,約200g)のハイスピードストリーミングカメラであり,ポケットサイズで非常に小さいため,従来設置できなかった所にも設置可能。カメラレンズは,Cマウントレンズが標準となり,オプションとしてリモート操作ができるマイクロフォーサーズマウントも利用できるとしている。
新製品の主な仕様は以下のとおり。
・「XSM-1540」147万画素(1440X1024画素)4700fps
・「XSM-HD」200万画素(1920X1080画素)5350fps
・「XSM-3520」368万画素(2560X1440画素)2400fps
・「XSM-4K」829万画素(3840X2160画素)1000fps
・「XSM-5K」1470万画素(5120X2880画素)400fps
新製品の主な応用分野は以下のとおり。
・工場/産業施設:産業機械の不具合対策(特に,半導体や半導体製造装置の製造ラインの監視)
・研究施設:研究開発分野での高速現象解明
・衝突実験:自動車・航空機・鉄道などの安全確認試験。安全装置の開発
・PIV(粒子画像速度計測):流れの可視化研究
・生物学用途:血流,細胞,微生物の研究
・分光学:レーザ,燃焼などの発光現象研究
・天文学:隕石の衝突,大気の揺らぎ研究
・IR施設(カジノ内での長期監視)
・スポーツ・バイオメカニクス