QDレーザは2020年12月28日,東京証券取引所より,同社株式の東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を承認されたと発表した(ニュースリリース)。東京証券取引所への上場日は,2021年2月5日(金)を予定している。
同社は量子ドットレーザー技術の事業化を目指し,2006年に富士通研究所のスピンオフベンチャーとして設立された。
これまでに,世界で初めて通信用の電流無調整量子ドットレーザーの開発と量産に成功するとともに,精密加工用ピコ短パルスDFBレーザー,生命科学用の電流注入型緑・黄緑・橙色レーザー,シリコン光回路用の量子ドットレーザーアレー,眼科検査機器用の広帯域利得チップ,そして,網膜走査型レーザーアイウェア等の製品を開発・製品化してきた。
特に網膜走査型レーザーアイウェア「RETISSA」は,フォーカスフリー,ユニバーサルデザイン,拡張現実という特長を持つことから,弱視者支援をはじめとして,眼科医療検査・検診,作業支援,一般消費者向けウェアラブル情報端末としての可能性が期待されている。
同社は「人の可能性を照らせ。」というコーポレートメッセージを掲げ,半導体レーザー技術,網膜投影技術により社会に新たな価値を生み出すことを目指しており,今回の新規上場を契機に,さらなる成⻑と企業価値向上に取り組むとしている。