NEC,3Dセンサーで荷物の積載容積率を可視化

NEC通信システムは,3Dセンサーを活用しトラック等の荷物の積載容積率を可視化する技術を開発した(ニュースリリース)。

人口減少社会に突入する中,物流業界は他の業界に比べ人手不足が特に深刻化している。さらにデジタル化の加速に伴いEC市場が拡大し,宅配便を中心に輸送量が急増しており,物流業界ではICTを活用した業務の効率化が喫緊の課題となっている。

そこで同社は,3Dセンサーを活用した空間認識技術により,積載容積率を可視化する技術を開発した。1台のセンサーで対象物の3D深度(距離)情報を取得することができ,低コストで積載容積率を可視化する。トラック等のコンテナ内の積載容積率を可視化することで,一台ごとの積載率を高め輸送効率の改善が可能となるという。

センサーは,LiDAR,ToF,ステレオカメラそれぞれのデバイスに対応可能しており,顧客の環境によって使い分けることができる。センサー位置についても,バース等に固定して設置するほか,倉庫内やトラック,航空機,船舶等のコンテナ内部に設置することができる。

LiDARやToFなど,赤外線を用いた3Dセンサーを活用することで,トラックコンテナ内に十分な明るさがない場合でも,高精度に可視化ができる。同社ではこの技術について,2021年度中に製品化を目指すとしている。

その他関連ニュース

  • 岡⾕エレクトロニクスと横浜市,LiDARで交通量調査 2024年03月25日
  • 横浜市,交通量調査のICT化実験に向けた提案を募集 2024年03月18日
  • ST,3D深度センシングを強化するToF測距センサ発表 2024年03月13日
  • 慶大ら,LiDARセンサーを網羅的セキュリティー調査 2024年02月13日
  • LUCID,3D屋外対応ToFカメラを発売 2024年01月10日
  • 理研,感情次元に対応する表情データベースを開発 2023年12月20日
  • リコー,路面簡易点検支援サービスを開発 2023年12月13日
  • 【光フェア】宇大,各種空中ディスプレーをデモ 2023年11月08日