OKIは,百五銀行と,画面に触れることなくタッチパネルを操作することができる「ハイジニック タッチパネル」を使ったATMの実証実験を開始した(ニュースリリース)。
このタッチパネルを使ったATMの実証実験は,東海地区では初。このタッチパネルは,従来,画面に指を触れていたタッチパネル操作を,非接触で行なえるようにしたもの。ATMの操作画面に実装した特殊なタッチセンサーにより,利用者は画面の数cm上に指をかざすことで操作ができるため,画面に触れることなく取引をすることが可能になる。
百五銀行の新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みの一環として,12月2日から12月18日まで,同行本店営業部のATMコーナーにこのタッチパネルを使ったATMを設置し,操作感や取引ボタンの選択のしやすさ,非接触操作へのニーズなどを来店者にヒヤリングして確認する。OKIは実証実験の結果をふまえてこのパネルの操作性をさらに向上させ,商品化を進めていくとしている。
OKIは操作画面を介した感染を予防する取り組みとして,タッチパネルの開発のほか,各種セルフサービス端末のタッチパネルへの抗菌シートの貼り付けも行なっている。金融機関以外にも,流通・小売・飲食業界や医療業界など,セルフサービス端末を導入しているさまざまな業界・分野にこうした取り組みを拡大するとしている。