DNP,有機ELパネルの青み改善フィルムを開発

大日本印刷は,スマートフォンやタブレット端末,パソコン等の有機ELディスプレーを斜めから見た際に,画面が青みがかって見える現象(ブルーシフト)を改善する「ブルーシフト改善フィルム」を開発した(ニュースリリース)。

近年,スマートフォンやタブレット端末,パソコンやテレビ,デジタルサイネージ(電子看板)などで有機ELパネルの採用が拡がっている。また今後は,折りたたみが可能なフォルダブルスマホやカーナビゲーション・バックミラーなどの車載用に有機ELパネルの使用が拡がることで,ディスプレーを斜めから見るケースが増えるという。

有機ELパネルは,コントラストが高く応答速度が速いという利点があるが,斜めから見ることで色が変化し青みを帯びるという課題があった。こうした課題の解決に向けて同社は,長年培ってきた微細賦型技術を活かし,端末をどの角度から見ても青みを帯びることがないこのフィルムを開発。このフィルムをディスプレーに内蔵することで,有機ELパネルの構造を高度に調整する必要がなくなるため,低コストでパネルを斜めから見た時の青みを改善できるとしている。

同社はこのフィルムを主にパネルメーカー等に提供し,2023年度で年間30億円の売上を目指すという。

キーワード:

関連記事

  • 科学大など、発光する有機太陽電池を開発、発電ディスプレイ実現へ

    東京科学大学、北海道大学、大阪大学などの研究チームは、発光機能と発電機能を併せ持つ有機太陽電池を開発した(ニュースリリース)。 太陽電池と有機ELはともにダイオード素子であるが、1つの素子内で発電と発光を高効率で両立する…

    2026.04.28
  • 厚木ミクロ、自動車用有機ELテールランプ電極基板の生産体制を強化へ

    厚木ミクロは、同社工場において「自動車用有機ELテールランプの電極基板」の生産能力を増強したと発表した(ニュースリリース)。 有機ELテールランプは従来のLEDと比べ、薄型で高精細な表現が可能。曲面への対応も容易なため、…

    2026.02.25
  • TSKとサムスンディスプレイ、青色有機EL材料の共同開発へ

    TSKは、韓国 サムスンディスプレイと共同で、青色有機ELディスプレー材料の開発を本格的に推進すると発表した(ニュースリリース)。 有機EL材料の合成には、これまで主にパラジウム触媒が使用されてきたが、パラジウムは主な原…

    2025.11.20
  • 科学大,超低電圧で光る深青色有機ELの開発に成功 

    東京科学大学の研究グループは,乾電池(1.5V)1本をつなぐだけで光るという,世界最小電圧で発光する深青色有機ELの開発に成功した(ニュースリリース)。 有機ELは大画面テレビやスマートフォンのディスプレーとして既に商用…

    2025.10.09
  • コニカミノルタ,フレキシブルLEDビジョンを製品化

    コニカミノルタとコニカミノルタプラネタリウムは,圧倒的な没入感・臨場感を実現する独自のLEDシステムである「DYNAVISION-LED」のフレキシブルLEDカーブビジョンを,展示やエンタメ等のビジネス領域で本格参入する…

    2025.08.21

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア