ニコンと大阪大学は,最先端の光学顕微鏡による研究の支援やコミュニティの場として,大阪大学のキャンパス内に「大阪大学・ニコンイメージングセンター」(センター長:石井 優教授、大阪大学先導的学際研究機構 生命医科学融合フロンティア研究部門)を10月1日に開設する(ニュースリリース)。
ニコンイメージングセンターは,大学や研究機関とニコンの提携により,顕微鏡などのニコン製品を活用した研究の支援を通じて科学技術の発展に貢献するとともに,製品開発の強化を図ることを目的として,各大学・施設内に設立されている。2001年にハーバード大学に初めて開設され,本施設は10番目となる。
「大阪大学・ニコンイメージングセンター」は,ニコンイメージングセンターとしては初めて,生体内の様々な生命現象をリアルタイムで捉える顕微鏡イメージング手法の一つである in vivoイメージングを主体とした。
in vivoイメージングに適した多光子顕微鏡,超解像顕微鏡,共焦点顕微鏡,細胞培養観察装置など多くの機器を設置しており,これらを利用した観察,画像の取得や処理,解析などを実際に行なうことができる。
また,基礎的な顕微鏡観察から高度かつ最新のイメージング技術に関する教育プログラムの提供,研究者間の共同研究を推進するなど,広く門戸を開いたオープンファシリティとして幅広い分野の研究者をサポートする。
今回,新型コロナウイルス感染症の拡大を受け,オンラインによる顕微鏡のリモート操作やユーザーセミナーを実施する。オンラインでの顕微鏡リモート操作は,2020年11月から開始する予定だとしている。