OKIは,ニューノーマルを見据えたセルフサービス端末操作における感染予防策の一環として,画面に触れることなくタッチパネルを操作することを可能にする「ハイジニック タッチパネル」を開発した(ニュースリリース)。
新型コロナウイルスの影響により,衛生面に対する意識が高まっている。人と人との接触を少なくするため,セルフサービス端末による非対面取引の利用が拡大する中,不特定多数の利用者が触れる端末操作においてはより一層の感染予防策が求められている。
今回開発した「ハイジニック タッチパネル」は,同社のセンサー技術を活用したもので,従来,画面に指を触れていたタッチパネル操作を非接触で行なえるようにしたもの。端末の操作画面に実装した赤外線センサーにより,利用者は画面の数cm上に指をかざすことで操作ができるため,画面に触れずに操作が可能となる。また,利用者が誤って画面に触ってしまった場合への対策として,操作画面に抗菌フィルムを貼り付けることも可能とした。
赤外線センサーの数やセンサーの解像度については非公表。マルチタッチには対応していない。ディスプレーのサイズは標準15インチで,顧客ニーズに応じて品揃えを検討するとしている。
なお,日本航空(JAL)では8月24日から9月15日まで,羽田空港において,この「ハイジニック タッチパネル」を搭載した自動チェックイン機の試行を実施している。同社は適用分野のさらなる拡大に向け,ATMへの搭載を各金融機関に提案していくとしている。