京セラ,太陽電池用封止材で中国企業と協業

京セラと,太陽電池モジュールの封止材料メーカーの中国 杭州福斯特应用材料股份有限公司(ハンゾーファーストアプライドマテリアル 以下ファースト)は,京セラが保有している太陽電池モジュール用の封止材料に関する特許技術を,ファーストのみにライセンス供与すること,および,新規封止材料の共同開発を行なうことで基本合意した(ニュースリリース)。

通常,太陽電池モジュールは紫外線や湿度,熱などのストレス下において,エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)からなる封止材料内に酸が発生し,その酸により太陽電池セルの電極が劣化することで太陽電池モジュール自体が劣化してしまうという課題がある。この課題に対し,今回の特許技術は,EVA内の酸の発生を抑制し,太陽電池モジュールの劣化を低減させることができる。

ファーストは,2003年から太陽光関連事業に参入し,太陽電池モジュール向けを中心に封止材料の研究開発や製造などを進めてきた。2019年,太陽電池モジュール用の封止材料において世界のトップメーカーであり,世界市場のシェアは50%を占めるという。

2018年より,両社は,ファーストが京セラの太陽電池モジュール用「封止材料」を受託製造することを通じて,協力体制を構築するとともに製造技術を蓄積してきた。

両社は廃棄物の総量を減らすため,さらなる技術開発が急務と考えており,今回,京セラは長期信頼性に関する特許技術をファーストにライセンス供与すること,ならびに,この技術をベースに両社でさらなる長期信頼性向上に関する共同開発を実施することについて基本合意したとしている。

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