ホロライト,高視認性LED照明に小型製品を追加

パイフォトニクスは,微小高輝度発光ダイオード(LED)光源と光学素子の組み合わせにより,視認性の高い点状の光を形成する超小型超挟角型白色LED照明装置「ホロライト・マイクロ」を開発し,2020年7月20日から受注を開始する(ニュースリリース)。価格は本体が33,000円(5台以上)。

この製品は,小型軽量なキューブ型筐体から太陽光線と同程度の擬似平行光を発生する「ホロライト」の超小型化・軽量化・低消費電力化・低価格化を実現したもの。光源部の高効率化による消費電力の低下により発熱量を低減し,10cm角の標準品から3.5cm角の超小型化に成功した。標準品と比べ体積は1/10,重量は1/5,消費電力は1/2,価格は1/3に抑えた。

微小LED光源の採用により,標準品の拡がり角1度から拡がり角0.46度と太陽光線の拡がり角0.53度を上回る指向特性を実現しており,歪が少ない高品質な擬似平行光の発生が可能。また,調光信号を8bit(256階調)から16bit(65536階調)に拡張し,ホロライト・マイクロ16台を滑らかに調光制御できるDMX電源をあわせて開発し(160,000円),空間インスタレーションに対応した。

「ホロライト・シリーズ」は,高輝度LED光源と大型光学素子の組合せにより遠方にさまざまな光パターンを形成し,近年では,工場内の労働災害を低減する安全用照明の導入が進んでいる。今回の新製品は,レーザー光源とは異なりLED光源を用いて人体への安全性を確保した上で,遠隔から位置を明示する用途としての活用が期待されるとしている。

また,博物館や美術館などの展示物照明および,新しい空間表現用の超小型超挟角型白色スポット光源として,照明ダクトレールへ接続できるタイプも用意し,展示物へのスポット照明光源としての応用も期待する。この製品は,アーティスト松尾高弘氏の展覧会「INTENSITY」での新作「SPECTRA/スペクトラ」で使用される。

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