米コーニングインコーポレイティッドは,2020年末までに,静岡にある液晶ディスプレー(LCD)用ガラス基板製造工場(静岡工場)の操業を中止し,現下のディスプレー業界の事業環境に合わせた操業体制に移行する(ニュースリリース)。
今年後半には静岡工場のガラス生産ラインを停止する。同工場で行なっていたLCD用ガラス生産は,コーニングのその他の工場に移管される。
今回の対応は,国内のパネルメーカーの需要が全体比で横ばいまたは減少,また,国外におけるパネルメーカーの需要の増加といった,ディスプレー業界の事業環境の変化によるもの。
同社は,2020年に静岡工場における操業を中止するが,施設の一部については,コーニングディスプレーテクノロジーの物流業務,製造支援,またコーニングテクノロジーセンターが引き続き使用する。
また静岡工場の従業員に対し,堺工場や,ディスプレー事業の製造支援に従事する異動の機会,または,希望退職パッケージを提示するとしている。