米コヒレントは,サーマルセンサー「PowerMax」シリーズにおいて,計測可能なレーザーパワーを6kWまで拡大したことを発表した(製品ページ)。
新製品である水冷式サーマルセンサー「PM1K+」「PM3K+」「PM6K+」は,センサー表面に新型のBB+コーティングが施されており,それぞれ1kW/3kW/6kWまでの連続発振あるいはモジュレート(変調)されたレーザーを190nm~11μmの波長範囲内にて計測できる。
このPMシリーズは,50mmという広い受光エリア径と,高いパワー密度許容値(1kWにて≤14kW/cm2,6kWにて≤2.3kW/cm2)を有しているため,特にファイバーレーザーやCO2レーザーなどの産業用高出力レーザーに向いているという。加えて,これらのセンサーは3種類のコネクタ(DB25,USB,RS-232)を搭載している。
「DB25モデル」は同社製のスタンドアローン型のパワーメーターである「LabMax-TOP」「LabMax-TO」「LabMax-Pro SSIM」「FieldMaxII-TOP」「FieldMaxII-TO」「FieldMaxII-P」「FieldMate」と互換性があり,これらと組み合わせることでラボや現場にて活用の幅を広げることができるという。
「USBモデル」は,PCに直接接続することができ,製造現場や品質保証,テストなど,特にデータログの取得が必要な場面に適している。
「RS-232モデル」は,既存システムのコントロールユニットからホストコマンドやアプリケーションソフトウェアを用いてコントロールされるような,組み込み用途向けに作られているという。