三菱電機は,三次元ファイバーレーザー加工機のフラッグシップ機として,三次元ファイバーレーザー加工機「FVシリーズ」2機種(レーザー発振器出力:2kW,4kW)を発売した(ニュースリリース)。
高剛性の両持ちガントリー構造,高速加工ができる新型一点指向加工ヘッド,高効率の新 3D高速制御を採用。加工ストローク全域での高速・高精度な加工により,生産性を従来比4倍に向上している。
また,同社製のファイバーレーザー発振器とレーザー加工機の高い親和性により,最適なビーム制御を実現することで高品質な加工が可能となり,バリを従来比で最大90%低減するという。IoTを活用した同社のリモートサービス「iQ Care Remote4U」により,遠隔からの発振器の稼働監視と予防保全が可能で機器保全性が向上し,発振器の5年長期保証も実現している。
さらに,制御装置に経路編集専用CAM(Computer Aided Manufacturing)を搭載することで,従来PC上で行なっていた加工経路編集作業が加工機上で可能となり,加工までの段取り時間を従来比で最大90%削減するという。
同社はこの製品を通じて,自動車業界のプレス成形部品の生産性と加工品質の向上に貢献していくことを目指していくとしている。