JOLEDは,同社能美事業所に構築した,世界初の印刷方式有機ELディスプレー量産ラインの稼働を開始すると発表した(ニュースリリース)。
同事業所の量産ラインは,基板サイズG5.5(1,300×1,500mm),月産2万枚(ガラス基板投入ベース)の生産能力を備える。
独自の印刷方式のメリットを生かし,1. 高精細印刷技術による高性能・高品質な製品,2. RGB OLEDとしては最大基板サイズを高速印刷(同社比)で一括成膜する高い生産性,3. 高速段取替・機種交換による多品種対応力,が特長だとしている。
同社は,2018年7月に能美事業所を開設して以降,新棟建設,設備搬入,ラインの構築を進めてきた。今回,量産ラインの稼働を開始し,2020年の量産開始に向け,顧客に提供するサンプルの試作を順次進めていく。
今回の独自の印刷製造方式により,中型・高精細の有機ELディスプレーを効率的に生産することができるとし,高性能・高品質な有機ELディスプレーを,ハイエンドモニター,医療用モニター,そして車載などの用途向けに生産し,有機EL市場の中型領域に変革を起こしていくとしている。