米DIGILENSは,光とレーザーの科学技術フェア(11月12日~14日 科学技術館)において,ARグラスおよびARグラスを装着したスマートヘルメットの展示を行なっている。
同社はシリコンバレーに居を置くARグラスの開発企業。今回,通常の眼鏡型のARグラスの他,BMW製のヘルメットに組み込んだタイプでツーリングしながら計器類やナビを表示するデモを行なっている。ヘルメットにはマイクが組み込まれ,音声によって表示を切り替えることができる。
同社のARグラスはLEDを光源とし,ナノオプティカル構造を持った光導波路によりレンズ上にWVGA(850×480)のフルカラー像を片側のレンズに表示する。FOVは30°,輝度は3500nitsとなっている。
ラインナップとして,ディスプレーのみのコンシューマータイプと,カメラやマイク,スピーカーを組み込んだ,産業用タイプの2種を用意する。軽量・低価格をセールスポイントとしており,コンシューマータイプは85gで価格は150ドル,産業用タイプは499ドルとしている。
同社は三菱ケミカルから出資を受けており,開発も共同で行なっている。日本国内でも近いうちに本格的な販売活動を始めるほか,スマートヘルメット向けとして日本国内の二輪車メーカーともコンタクトしているという。