日本カンタム・デザインは,2019年10月にシンクロア製の位相偏光検査装置「InView」の産業分野への販売権を取得し,年内に企業へのアプローチを開始することを発表した(会社HP)。
この装置に使われているのは,コンピュータによる画像処理に頼らず,視認性を向上する特許技術。画像情報の読み取りエラーを減らし,製品表面検査が容易となるため,業務効率の改善と作業者の負担低減が期待される。
また,手術室などで利用される無影灯技術と位相偏光技術(特許取得)によってギラつきを取り去り,容易に製造現場でのキズ等のチェックや不良部位の視認性を高めるという。FAや物流分野においては,製品やバーコードなどの画像読み取り不良や画像処理時間に起因するタイムロスの低減がメリットになる。既存のFAカメラへ付加することも可能だとしている。
さらに,この装置には応用モデルとして「透過型」が存在し,透明物質や液中のごみ・不純物等を従来にないほどの明瞭さで可視化することも可能だという。