資生堂,熱で紫外線防御効果を向上

著者: admin

資生堂は,塗布した日焼け止めが太陽の熱などで温められると紫外線防御成分が膜内で均一に広がり,紫外線防御効果が高まる技術を世界で初めて開発した(ニュースリリース)。

均一に塗れているようにみえる日焼け止めでも,紫外線防御成分のような分子レベルのものを均一にすることは非常に困難である。しかし紫外線防御成分は不均一な状態だと紫外線防御効果を効率よく発揮できないという課題があった。

同社の調査によると,天気の良い日に屋外で太陽に当たると,人の体表温度はわずか数分で約 40℃にまで達するという。そこで同社は,太陽の熱エネルギーを利用して紫外線防御効果を高める研究に着手。その結果,太陽などから得られる熱エネルギーを利用して,従来困難とされてきた紫外線防御成分の均一性を分子レベルで向上させることに成功した。

熱エネルギーセンサーが熱を感知すると,紫外線防御成分と共に塗布膜中で均一に広がり,整った状態を維持する。このため,紫外線防御成分がその能力を十分に発揮できるようになり,紫外線防御効果が向上したという。

同社では,この新技術を日焼け止め製品に順次応用していく予定だとしている。

キーワード:

関連記事

  • 東京科学大、太陽光を有効利用できる色素増感型光触媒を開発

    東京科学大学の研究グループは、従来利用できなかった波長の可視光も利用できる新しい色素増感型光触媒を開発した(ニュースリリース)。 クリーンなエネルギー源として注目されている水素を生成する手法の一つとして、光触媒の研究が盛…

    2025.12.26
  • 京都大、太陽系外の惑星を調べる超小型紫外線衛星の打ち上げに成功

    京都大学の研究グループは、超小型紫外線観測衛星「Mauve」衛星が米SpaceX社のロケットにより打ち上げられ、恒星活動と惑星環境の関係を探る観測ミッションを開始した(ニュースリリース)。 太陽のような恒星は、活動が活発…

    2025.12.10
  • 理研ら,藻類の太陽光エネルギーの伝達状態を解明

    理化学研究所,東北大学,熊本大学,豊橋技術科学大学は,太陽光エネルギーを高効率で吸収する藻類の光捕集タンパク質複合体「フィコビリソーム(PBS)」と水を分解して酸素を発生する膜タンパク質複合体「光化学系(PSⅡ)」が相互…

    2025.09.16
  • 兵県大ら,光で働くDNA修復酵素のしくみを解明

    兵庫県立大学,大阪大学,筑波大学は,DNAの損傷を光で修復する酵素の反応過程を詳しく解析し,独自開発の分光計測技術を用いて,修復反応の途中で一時的に現れるオキセタン中間体を世界で初めて実験的に捉え,その存在を裏付けること…

    2025.09.03
  • 公大,紫外線照射で酵母の有用化合物生産能力を強化

    大阪公立大学の研究グループは,既存の酵母株に紫外線を数分間照射することで,D-乳酸の生産量が約1.5倍に増加した新規株の作出に成功した(ニュースリリース)。 現在,石油に代わる新しい炭素の材料として,メタノールのような物…

    2025.05.29
  • 阪大,UV-LEDヘルメットで昆虫サイボーグを制御

    大阪大学の研究グループは,昆虫が紫外線に対して避けるように行動する負の走光性を活用し,UV-LED付き小型ヘルメットを操作することで,未知の環境下でも適用できる昆虫サイボーグの自律ナビゲーション方法を開発することに成功し…

    2025.05.16
  • 京大,分光法によりDNA塩基に一瞬のねじれを発見

    京都大学の研究グループは,超高速光電子分光法と赤外分光法によって水溶液中の核酸塩基を調べ,紫外線を吸収したチミンやウラシルがC=C二重結合を強くねじった不安定な状態を形成することを発見した(ニュースリリース)。 遺伝情報…

    2025.05.14
  • 立教大ら,紫外線イメージャーで地球プラズマ圏撮影

    立教大学,東京大学,JAXAは,開発した超小型極端紫外線イメージャー「PHOENIX」を用いて,地球プラズマ圏の全体像を撮影することに成功した(ニュースリリース)。 JAXAと東京大学が共同開発し,2022年11月に打ち…

    2025.04.28

新着ニュース

人気記事

新着記事

  • オプトキャリア