遺伝研ら,蛍光で魚の睡眠シグネチャーを発見

国立遺伝学研究所と米スタンフォード大学は共同で,ゼブラフィッシュには少なくとも2つの大きな睡眠シグネチャーがあることを発見した(ニュースリリース)。

徐波睡眠(ノンレム睡眠)と急速眼球運動睡眠(レム睡眠)は,哺乳類,鳥類,爬虫類で見つかっているが,このようなニューロンのシグネチャーが羊膜類以外の脊椎動物でも見られるかどうかは不明だった。

今回研究グループは,ゼブラフィッシュにおける非侵襲性の蛍光睡眠ポリグラフィー検査(fPSG)を開発し,脳全体の不偏的な活動記録と,眼球運動,筋肉運動および心拍の評価と組み合わせることで,ゼブラフィッシュには少なくとも2つの大きな睡眠シグネチャーがあることを示した。

研究グループはこれらのシグネチャーを徐バースト型睡眠(SBS)および伝搬波型睡眠(PWS)と命名した。これらは,それぞれ徐波睡眠(ノンレム睡眠)とレム睡眠に共通する性質を有している。さらに,哺乳類の睡眠に関連するメラニン凝集ホルモンシグナル伝達が,ゼブラフィッシュにおいてもPWSシグネチャーと全体的な睡眠量を調節していることを見いだしたという。

研究グループは,これらの観察結果は,哺乳類と魚類で共通する睡眠の神経シグネチャーが,4億5000万年以上前の脊椎動物の脳で生じたことを示唆するとしている。

その他関連ニュース

  • 熊本大ら,微量のがん細胞で発光強度の増大に成功 2021年09月01日
  • 熊本大,蛍光で細胞周期阻害物質を探索 2021年08月27日
  • 阪大,バクテリア由来の発光タンパク質を高光度化 2021年08月24日
  • 阪大,細胞内を0.1℃で計る蛍光タンパクを開発 2021年08月23日
  • 関医,肝・胆道がんの診断・治療に新手法を開発 2021年08月17日
  • 金沢大,細胞内相分離を評価する蛍光プローブ開発 2021年08月16日
  • 量研機構ら,量子操作で蛍光検出効率を100倍に 2021年08月03日
  • 府大ら,ゲルでがんの迅速透明化と3次元蛍光観測 2021年08月03日