京セラ,太陽光に近いLEDハンディライトを開発

京セラは,独自の技術「CERAPHIC」により,太陽光に近いスペクトルを再現することができるハンディタイプのLEDライト「LEDハンディライト」を開発した(ニュースリリース)。

昨今,地球温暖化防止や環境保護の観点から,ハンディライト(懐中電灯)は白熱電球からLED電球へ使用の切り替えが進んでいる。しかし,一般の白色LEDは演色性が低く,色の再現性が難しいため,色を正しく見極めることが求められる現場では扱いにくかった。

今回同社が開発した製品に使われているCERAPHICは,紫色LEDとRGB蛍光体により光を作り出す技術。この蛍光体の調合技術により,色や対象物を見極める環境に応じて光のスペクトルをカスタマイズできるため,目的に適した光を作ることができる。さらに蛍光体の調合技術によりスペクトルをカスタマイズし,色の分離が極めて少ない照明を提供できるという。

この製品は,開発の第1弾として日本食肉格付協会の肉質等級の判定に使用するハンディライトとして採用された。この調光技術により,冷蔵庫の中でも肉・脂肪の色沢が見やすいよう光のスペクトルを最適化した。さらに同社の光学技術を生かしたレンズ設計により,肉に光を当てた際,見たい部分をピンポイントでムラなく均質に照らすことができるという。

この製品は2019年7月より,富士平工業が一般に向け販売開始するとしている。

キーワード:

関連記事

  • 植物と光の関係、光合成から次世代植物工場へ

    5月4日は「みどりの日」ー自然に親しみ、その恩恵に感謝する日として、植物や環境について考える機会でもある。植物の成長を支えているものの一つが「光」である。太陽光を受けた植物は、光合成によって二酸化炭素と水から糖やデンプン…

    2026.05.04
  • 阪大、半極性面InGaNとメタサーフェスで円偏光の課題を解決

    大阪大学大学院工学研究科の市川修平准教授、村田雄生氏、小島一信教授らの研究グループは、アルバックの戸田晋太郎氏と協力し、半極性面InGaN量子井戸とストライプ型メタサーフェスを組み合わせた新しい高効率円偏光源の開発に成功…

    2026.04.30
  • ソニーなど3機関、必要な場所のみを照らす青色VCSEL照明装置を出展【OPIE2026】

    ソニーセミコンダクターソリューションズ、大阪大学レーザー科学研究所、岩崎電気はOPIE2026に出展している可視光・赤外半導体レーザー応用コンソーシアムのブースにおいて、『青色面発光レーザー(VCSEL)を用いた位置分割…

    2026.04.22
  • パイフォトニクス、屋外常設対応のLED照明を発売 OPIE’26に出展

    パイフォトニクスは、屋外常設に対応した高耐環境型の光パターン形成LED照明「ホロライト・プロ・シリーズ」を開発し、2026年4月から発売を開始した(ニュースリリース)。主な用途は演出照明や建築照明で、マンションや商業施設…

    2026.04.13
  • 大同特殊鋼、赤外・赤色の高出力点光源LED素子を開発

    大同特殊鋼は、世界最高レベルの光出力を有した赤外(発光波長940nm)・赤色(発光波長650nm)の高出力点光源LED素子を開発した。また、同開発品を透明樹脂で封止した表面実装部品(SMD)も併せて開発した(ニュースリリ…

    2026.04.02

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア