ソニーは,今後のスマートシティの拡大を踏まえ,防犯・防災,交通,商業施設を始めとしたさまざまな監視用途で急速に普及が進むセキュリティカメラ向けに,イメージセンサー2種「IMX415」「IMX485」を商品化することを発表した(ニュースリリース)。サンプル価格は,「IMX415」が2,500円,「IMX485」が10,000円(いずれも税抜)。
セキュリティカメラは,さまざまな場所での需要の増加を背景に,設置場所を選ばない小型でかつ高い画像認識・検知性能がより一層求められており,今後のAIによる画像認識を用いた異常検知や行動解析においても,そのニーズは顕著になることが想定される。
「IMX415」は,世界最小1/2.8型で4K解像度を実現するCMOSイメージセンサー。独自の高感度・低ノイズ技術を駆使し,画素サイズを従来比約80%の1.45um角に微細化することで,1/2.8型の小型でありながら,低照度性能が従来のCMOSイメージセンサーに比べて1.5倍向上した。
また,低ノイズ回路を搭載した積層型構造を採用することで,暗いシーンでも鮮明な映像の撮像が可能となるという。1/2.8型は,小型で設置場所を選ばず,セキュリティカメラ用途で需要の高いラインナップとなる。
「IMX485」は,4K解像度で高い低照度性能を実現する,1/1.2型のCMOSイメージセンサー。画素サイズを従来比2.1倍の2.9um角にし,最新の画素技術を適用した低ノイズ化により,低照度性能が従来のセキュリティカメラ向けCMOSイメージセンサーに比べて3.3倍と飛躍的に向上した。これにより,暗いシーンでも物体を正確に検知し撮像できるという。ハイエンドの4K対応セキュリティカメラ向けに,新たなイメージセンサーの光学サイズとなる1/1.2型を提案している。