日立エルジーデータストレージ(日立)は,3D LiDAR(TOF)センサー向けの動線計測ミドルウェアパッケージの無償提供を開始した(ニュースリリース)。
同社の3D LiDAR (TOF)センサー,HLS-LFOMシリーズの動線計測を今回,標準ミドルウェアパッケージとして公開した。
パッケージには,複数センサーをつなぎ合わせるキャリブレーションツール,動線計測ミドルウェア,手伸ばし検知ミドルウェア,および取得した動線データの再生ツールなどが含まれており,HLS-LFOMシリーズのユーザーは無償で利用することが可能。
この製品をリテールの店舗で利用することで,今まで取れなかった店内での顧客行動がわかるようになる上,身長,速度,手伸ばし等の情報も取得できるようになるという。
顧客行動分析により,1台のセンサーではカバーできないような広い範囲でも,センサーからセンサーへ正確な座標で受け渡しを行なうので,複数のセンサーを連結して1人の人を1本の動線データとすることができる。
取得された動線データは,正確な座標情報と時刻で出力されるので,属性カメラや,商品棚,デジタルサイネージなど,さまざまなデータと連携が可能で,キャッシュレス店舗のようなリアルタイム性を必要とするソリューションの構築にも活用されている。さらに,動線データは,JSONファイルまたはTCPソケットで出力されるので,外部アプリケーションとの連携も容易だとする。