ポラテクノ,薄型・高耐熱のインセル用偏光子を開発

ポラテクノは,薄型で耐熱性に優れたインセル用偏光子の開発に成功した(ニュースリリース)。

インセルとは偏光子をディスプレーの内部に配置することをいい,ディスプレーの高性能化や様々な機能付与が可能になる。従来の偏光板は,染色したPVA(ポリビニルアルコール)フィルムをTAC(トリアセチルセルロース)フィルムなどの支持体で挟んだものに接着剤を塗布した構造で,厚みも165μmと厚いものだった。

同社が開発したインセル用偏光子は,染色したPVAと接着層のみから構成されていて,厚さは15μmと非常に薄くなっている。また,150℃の高温に30分耐えることができ,液晶ディスプレー,有機ELディスプレーへのインセル化が可能になる。

量子ドットカラーフィルターの液晶層側にインセル偏光子を配置すれば,屋外視認性に優れ,消費電力が小さく,色再現性に優れた液晶ディスプレーの実現が可能になる。また,カバーフィルムと有機EL素子の間にインセル用偏光子を配置すれば,有機ELディスプレーの薄型化,フレキシブル化に寄与できるという。

製品は,2019年6月からサンプル出荷を開始し,2020年9月から量産を開始する予定だとしている。

キーワード:

関連記事

  • 大阪公立大、光をナノスケールに閉じ込めて伝搬する手法を開発

    大阪公立大学の研究グループは、光をナノメートルスケールに閉じ込めて伝搬する「表面プラズモンポラリトン(SPP)」を可視化する新しい手法を開発した(ニュースリリース)。 近年、AIやデータ通信の発展に伴い、より高速で低消費…

    2026.07.03
  • 【GW読書におすすめ】身近な光技術を感じる書籍「ひも解くひかり 身近なひかり」

    連休中、少しゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。青い空、鏡に映る自分、写真、通信、生命の営み――私たちの身の回りには、あらゆるところに光がある。日常では当たり前に受け止めている現象も、その背後には反射、屈折…

    2026.05.02
  • 科学大など、発光する有機太陽電池を開発、発電ディスプレイ実現へ

    東京科学大学、北海道大学、大阪大学などの研究チームは、発光機能と発電機能を併せ持つ有機太陽電池を開発した(ニュースリリース)。 太陽電池と有機ELはともにダイオード素子であるが、1つの素子内で発電と発光を高効率で両立する…

    2026.04.28
  • 厚木ミクロ、自動車用有機ELテールランプ電極基板の生産体制を強化へ

    厚木ミクロは、同社工場において「自動車用有機ELテールランプの電極基板」の生産能力を増強したと発表した(ニュースリリース)。 有機ELテールランプは従来のLEDと比べ、薄型で高精細な表現が可能。曲面への対応も容易なため、…

    2026.02.25
  • 東大など、エゾハリイカが体表面に偏光模様を生み出し求愛していることを解明

    東京大学、東京理科大学、青森県営浅虫水族館は、コウイカの一種エゾハリイカの雄が、表皮の特殊な細胞で反射させた光を透明な筋肉に透過させることで派手な偏光模様を生み出し、雌に求愛していることを明らかにした(ニュースリリース)…

    2026.02.04

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア