大日本印刷(DNP)と,DNPの合弁会社で米国フォトマスクメーカーのPhotronics, Inc.(フォトロニクス)は,中国にフォトマスクの製造拠点を整備し,現地生産を開始した(ニュースリリース)。
DNPは,2014年にフォトロニクスと共同で,台湾に半導体用フォトマスクを製造・販売する合弁会社を設立・運営している。世界の半導体市場は,今後中国での大きな成長が見込まれ,「中国製造2025」では2020年までに中国で使用する半導体の40%を現地調達する指針が示されている。
両社は,中国半導体メーカーのフォトマスクの短納期対応と安定供給という要望に応え,現地で生産することにより,中国でのフォトマスク事業を拡大していく計画で,2017年に中国で半導体用フォトマスクの製造・販売を行なう合弁会社を設立した。
両社は今回の整備により,現地の半導体メーカーの短納期に対応しながらフォトマスクの安定供給を図っていくという。現地での生産は,40nm及び28nmの線幅の半導体製造プロセスに対応した半導体製品用フォトマスクから開始する。今後は14nmプロセス向けの最先端品の生産を行なう計画としている。