アルプスアルパインは,データセンター等の光ネットワークに使われる光トランシーバ向けにミラー付レンズアレイ「FLHL2シリーズ」を開発,2019年8月より量産を開始する(ニュースリリース)。サンプル価格は3,000円。
近年,IoTやAIの活用により世界のトラフィック量は増加し,今後も5Gの導入などによって更に増大していくことが予想される。データセンター等で使用される光トランシーバにもより高速,高密度化が要求され,それに伴い部品にも更なる小型,高密度実装化が求められている。
こうしたニーズに応え,同社は,光トランシーバの受信機用に集光レンズとミラーを一体化したレンズアレイを開発。従来は,受光素子に光を伝搬する際にレンズとミラーをそれぞれ配置しなければならなかったところ,これらを一体化したことで部品点数の削減,光学長の短縮を可能とし,光トランシーバ全体の小型化に貢献している。
また,部品点数を減らすことによって,トランシーバの組み立て⼯数の削減,コスト低減にもつながるという。
レンズ間ピッチは0.75mmで,既存の光トランシーバに合わせて設計しているが,将来的にはIoTの普及,5Gサービスの導入による市場の小型化,マルチチャンネル化ニーズに合わせ,0.5mm,0,25mmの開発も視野に入れているとしている。
この製品の主な特長は以下の通り。
・集光レンズとミラーを一体化したレンズアレイで光トランシーバの小型化と製造工程の削減に貢献
・光損失が少なく,長年に渡り実績のあるガラスレンズ
・鉛フリーガラス採用(RoHS対応)