JOLED,有機ELディスプレーの後工程構築開始

JOLEDは,世界初となる印刷方式有機ELディスプレー量産ラインの構築を進め,今回開設した「JOLED千葉事業所」において,「後工程」製造ラインの構築を開始した(ニュースリリース)。

設備投資には,INCJ,ソニー,NISSHAを引受先とする第三者割当増資により調達した,総額255億円の資金の一部を活用する。

同社の有機ELディスプレーは,能美事業所にて,アレイ工程から印刷OLED工程までの「前工程」を行なったあと,千葉事業所にて「後工程」であるモジュール工程を行ない,最終検査を経て製品として顧客に出荷される。

千葉事業所は,有機ELディスプレー月産約22万台の生産能力を備える「後工程」製造拠点として,能美事業所と同時に2020年稼動開始を予定する。全工程が完成する2020年以降は,車載向けやハイエンドモニター向けなどを想定した,中型サイズ(10~32型)の印刷方式有機ELディスプレーを生産していく。

また,新しく株主となったNISSHAは,フィルムベースのタッチセンサーを主力製品のひとつとしており,同社は今後,各種ディスプレー向けタッチセンサーにおいてNISSHAとの協業に取り組んでいくとしている。

その他関連ニュース

  • 千葉大,駆動する有機ELの電位分布を調べる手法開発 2025年03月25日
  • ソニー,高密度RGBバックライトディスプレーを開発 2025年03月14日
  • 浜ホト,韓国に半導体故障解析装置の工場新設 2025年03月13日
  • JDI,米OLED企業と米工場設立に向けた協業を開始
    JDI,米OLED企業と米工場設立に向けた協業を開始 2025年02月14日
  • ニコン,AM技術の開発拠点を埼玉に開設
    ニコン,AM技術の開発拠点を埼玉に開設 2025年02月04日
  • 筑波大ら,プリンターでレーザーディスプレーを作製 2024年12月20日
  • 白山,光ファイバーコネクタ需要増で関東に工場設立 2024年12月19日
  • JDI,台湾Innoluxとコントラスト690倍のOLEDで提携 2024年12月03日