カネカは,フレキシブル有機ELディスプレーのカバーウインドウ用材料「透明ポリイミドフィルム」を開発し,本年上期よりサンプル出荷を開始する(ニュースリリース)。
次世代の高速通信規格(5G)によって大容量動画配信が進み,広げて大画面で動画が楽しめるフレキシブル有機ELディスプレーの市場は,急速に拡大することが予想されている。
同社は長年にわたって培ったポリイミドの分子設計技術と光学フィルム製膜技術という2つの自社開発技術を融合し,繰り返し折り曲げが可能な高い屈曲性に加え,カバーフィルムに求められる透明性,表面硬度,ガラスに近い外観などの特性をバランスよく有するこのフィルムを開発した。2025年に売上高100億円以上を目指すとしている。
今後も同社は,ディスプレーのフレキシブル化,高速通信化などに貢献するポリイミド各種製品の開発に注力し,IoT/AI時代の実現に向けたソリューションを提供していくという。