2018年度光産業統計調査まとまる―レーザー加工分野が好調

著者: sugi
光産業国内生産額の分野別推移

光産業技術振興協会は,2018年度の光産業全出荷額と国内生産額の統計調査結果を発表した。今回の調査結果のトピックの一つは,レーザー・光加工分野の躍進になる。同分野の2017年度の全出荷額実績は7,311億円となり,国内出荷額は7,158億円となった。2018年度見込みはそれぞれ8,044億円,7,830億円と好調が続く。これにより,情報記録分野を抜いて構成比率がディスプレー・固体照明分野,入力分野,太陽光発電分野に続いて第4位に付けることになった。

レーザー・光加工分野の好調の背景には自動車や半導体分野の旺盛な設備投資がある。しかしながら,その反動が今年に入って出てきている。特に半導体関連分野でその傾向が現れているという。調査結果によれば,2019年度は全出荷額と国内生産額ともに,横ばいと予測されている。

光産業全出荷額の分野別推移

レーザー・光応用生産装置別にみると,炭酸ガスレーザーの2017年度全出荷額は543億円,同国内出荷額は526億円となり,2018年度見込みはそれぞれ478億円,469億円となった。炭酸ガスレーザーではファイバーレーザーへの代替需要が進んでおり,縮小傾向にある。しかしなが,次世代半導体露光光源のEUV光源のドライブソースとして炭酸ガスレーザーの台数が伸びているようだ。

固体レーザーの2017年度実績はそれぞれ440億円,386億円となり,2018年度見込みはそれぞれ476億円,423億円となった。固体レーザーでは加工分野とともに計測応用が堅調に伸びている。

ファイバーレーザーの2017年度実績はそれぞれ630億円,556億円となり,2018年度見込みは753億円,621億円となった。ファイバーレーザーは今後も安定した伸びが期待されている。 

半導体レーザー直接加工機の2017年度実績はそれぞれ35億円,34億円となり,2018年度見込みは42億円,36億円となった。ダイレクトダイオードレーザーでは可視光波長帯で高出力化が進展しており,今後の動向が注目されている。

エキシマレーザーの2017年度実績はそれぞれ1,407億円,1,406億円となり,2018年度見込みは1,697億円,1,697億円となった。IoT関連や自動車分野における半導体デバイス需要が好調に推移した背景があると考えられる。

ランプ・LD露光機の2017年度実績はそれぞれ3,506億円,3,506億円となり,2018年度見込みは3,835億円,3,835億円となった。プリント基板や印刷向けが好調に推移したものと考えられる。

3Dプリンター(アディティブ・マニュファクチャリング)の2017年度実績はそれぞれ30億円,30億円となり,2018年度見込みは27億円,27億円とほぼ横ばいだが,低調に推移している。一方,発振器では2017年度実績がそれぞれ716億円,709億円となり,2018年度見込みは731億円,718億円となっている。

今回の統計調査について,2017年度実績で特に成長した光産業分野は,今年度より車載カメラと防犯カメラを加えた入出力分野,ディスプレー・固体照明分野,センシング・計測分野となっている。なお,光産業統計調査の詳細数値については月刊オプトロニクス2019年5月号に掲載される一覧表を参照されたい。

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