総合光学機器メーカーのタムロンは,1/1.2型の大型センサー対応で,5メガピクセルの高解像度を実現しながらも,業界最小φ29mmのコンパクトサイズを達成した焦点距離6mmのマシンビジョン用単焦点レンズ「M112FM06」を発売する(ニュースリリース)。発売日は3月8日。価格はオープン。
製造装置・基板実装装置・各種検査装置・各種工作機器を始めとして,マシンビジョン用途で使用されているメガピクセルカメラは,一層の大型センサー化と高画素化が進んでいる。市場にはさまざまな使用条件に適したレンズモデルが存在し,その中でも,一部の製造装置,基板検査装置,印刷機などでは,限られたスペースに設置することができ,至近で高解像度・高コントラストな広角画像を提供できるレンズが求められている。
今回,コンパクトな1/1.2型シリーズの既存7機種に新製品を加えたことで,さらにさまざまな用途に応じた高画素対応のレンズを提供することが可能になるとする。
この製品の特長は以下の通り。
①5.86μmピクセルピッチ 1/1.2型と,3.45μmピクセルピッチ 2/3型の両方に対応。最大5メガピクセル相当の高解像度を実現。φ29mmのマシンビジョン用レンズの中でも,最高レベルのコントラスト・解像度を保持。
②最新の光学技術とコーティング技術により,高いコントラスト・解像度をはじめとする各種光学性能と透過率を確保。
③使用頻度の高い至近撮影距離での良好な画質を達成。
④中心から最周辺まで,解像度のチェック条件を厳しく設定。これにより,片ボケなどの少ない,中心から周辺まで高コントラスト・高解像度なレンズを提供。
⑤回転トルクを重めに設定し,フォーカシング,絞り調整の際の操作性を向上。また,従来モデルはロックビスの固定位置を3箇所からの選択としていたが,このモデルは4箇所に増やし,設置時の利便性をさらに高めた。
⑥耐久性,耐振動性を考慮し,金属鏡筒を採用し,堅牢性の高めた。
⑦ロックビスをイモビスに替えることで,レンズ本体の最大径をよりコンパクトにすることが可能。