SEMIは,2月12日(現地時間),200mmウエハ前工程ファブの生産能力が,モバイル,IoT,自動車,産業用途における需要拡大によって,2019年から2022年の間に月産70万枚(14%)増加すると発表した(ニュースリリース)。
この増加の結果,200mmファブの世界生産能力は月産650万枚に達することになる。200mmファブ生産能力の旺盛な増加は,業界の様々な分野での需要拡大を反映したもの。
例えば,2019年から2022年の間の200mmウエハ出荷量は,MEMSおよびセンサーデバイス向けが25%増加,パワーデバイス向けが23%増加,ファウンドリ向けが18%増加と,いずれも大きく成長することがわかった。新工場を含む200mmファブ数と生産能力の増加は,200mm産業の好調が持続することを示している。
2019年から2022年の間に生産開始が予定されている新設備/ラインは16あり,その内14が量産ファブとなる。この調査は,装置が別のファブから移転されるケースと,韓国のSK HynixやSamsungの場合のように一旦倉庫に保管された後に再生使用されるケースの両方を対象としている。
なお,最近発生したメモリーなどの最先端投資計画の突然の変更によって,2019年の投資額は2桁減少の見込みとなっている。しかし,200mm以下の小口径ウエハをする成熟デバイスの需要は,安定もしくは増加を示している。これらのことから,需要の成長に対応するために200mm生産能力の増強や新規建設計画が今後浮上することも予想している。