古河電工は,光ファイバー融着接続機の「S185シリーズ」の販売を開始する(ニュースリリース)。
近年,光通信の高速容量化に伴い,偏波保持ファイバーを始めとする特殊な光ファイバーの需要が増加している。また,加工分野においては,光ファイバーレーザーの普及が進み,大口径光ファイバーの需要も増加している。これらの特殊光ファイバーの接続においては,専用の機能を搭載した高性能融着接続機が必要となる。
S185シリーズは,偏波保持型光ファイバーや大口径光ファイバー等,光部品やファイバーレーザーの製造において必要とされる特殊機能を搭載した高性能融着接続機。
この製品は,「製造用途に最適な融着接続機」を製品コンセプトとし,搭載する機能を製造現場に最適でかつ必要十分なものに限定した。これにより大幅な小型化を実現するとともに,コストパフォーマンスも改善することができた。また,新規開発した高精度光ファイバー調心機構を採用し,光ファイバー接続において最も重要とされる低接続損失を実現したという。
この製品の特長は,低損失接続で,小型・軽量,バッテリー駆動が可能。またタッチパネルとGUI(グラフィカル ユーザ インターフェース)による簡単操作ができ,「クランプソフトランディング」機能による光ファイバーへのダメージ低減とする。
製品ラインナップは,光部品・光通信機器製造用の高強度光ファイバー接続機「S185HS」,および偏波保持光ファイバー接続機「S185PM」,光ファイバーレーザーの製造・保守用途の大口径光ファイバー接続機「S185LDF」とする。さらに,大口径偏波保持光ファイバーにも対応した「S185PMLDF」も製品化を予定している。
なお,各製品の販売開始は,「S185PM」が2019年2月,「S185HS」「S185LDF」が2019年3月,「S185PMLDF」が2019年6月とする。