センサーソリューションを提供するオーストリアamsと,人工知能ソフトウェアの中国Face++は,顔認識などの3D光センシング技術について,OEMやシステムインテグレーターを通じて導入を加速するための提携に合意した(ニュースリリース)。
今回の提携によって両社は,顔認識,顔認識による決済,顔認識システムによってユーザーの表情を読み取り,それと連動した動く絵文字をつくる「アニ文字」,拡張/仮想現実といった機能を実行する,より優れたシステムをより素早く市場に投入できるとする。
両社が作成した3D光センシングソリューションは,赤外線プロジェクターの使用によりユーザーの顔といった現実の物体の表面をマッピングし,セキュリティと認証機能の動作において変化をもたらした。例えば,携帯電話での顔認識が可能になり,PINコードや指紋認識機能に替わる簡単かつ安全な方法で,デバイスのロック解除や支払い機へのアクセスができるようになったとする。
また2018年11月,amsは,移動体通信の通信技術および半導体の設計開発を行なう米クアルコムの子会社であるQualcomm Technologies, Inc.と提携を発表している。これはamsIRイルミネーターモジュールとクアルコムのモバイルアプリケーションプロセッサーに基づく携帯電話向けの顔認識技術の共同開発を進めるためのものとしている。