新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」に係る公募を実施し,提案2件の提案について外部有識者による採択審査及びNEDO内の審査を経て,委託予定先を決定した(ニュースリリース)。
将来のものづくり現場では,あらゆるモノがインターネットでつながるIoTや人工知能のさらなる活用により,クラウドを通じた生産設備の連携と,自動化・無人化がさらに進むと考えられる。レーザーは加工等の条件をデジタル制御しやすいため,将来のものづくりにおける最重要ツールの一つとして期待されている。
しかしながら,従来のレーザー加工は,加工速度,仕上がり品質,省電力化などに課題がある。このプロジェクトでは,これまでにない高輝度かつ高効率なレーザー技術やそのレーザーを用いた次世代レーザー加工技術を開発し,高付加価値製品の製造に適した加工システムを社会に普及させることを目指している。今回決定した委託予定先は下記の通り。
課題1
テーマ名:「次々世代加工に向けた新規光源・要素技術開発/超高速利得スイッチLDをシードとするレーザー加工用光源の開発」
委託予定先:東京大学
課題2
テーマ名:「次々世代加工に向けた新規光源・要素技術開発/分子振動を利用する高効率加工プロセス用中赤外高出力レーザー光源開発」
委託予定先:産業技術総合研究所,高エネルギー加速器研究機構,浜松ホトニクス