ニデックは,「ゴニオスコープ GS-1」を12月3日に発売した(ニュースリリース)。
この製品は,虹彩前面と角膜後面の接合部である隅角を自動で360°カラー撮影し保存ができる検査装置。失明にいたることもある疾患の「緑内障」や「糖尿病網膜症」では隅角に特徴的な症状が発生するケースがあり,隅角検査はこれらの疾患の検査や定期健診のひとつに用いられている。
従来の検査では「隅角鏡」と呼ばれる専用のコンタクトレンズを眼に押し当てながら,顕微鏡を介して隅角の部位を変えつつ部分ごとに観察し,手書きでの記録や顕微鏡にカメラを取り付けて撮影することが一般的。
新製品では,装置内部の光学系を回転させることによって,隅角を16方向360°カラー撮影して,画像を環状に繋ぎ合わせることができる。これにより,隅角全体のイメージを把握できるため,診断への貢献と,検者被検者双方の負担の軽減が期待できるとしている。