三菱電機は,耐環境性と内装に高いデザイン性が求められる自動車や船舶などの表示機器向けに,平面形状と同等の高い視認性と色鮮やかな表示を実現した曲面カラーTFT液晶モジュール(凹型)を開発し,量産化技術を確立,本格的に受注を開始する(ニュースリリース)。
これは,曲率半径700mm以上1,000mm未満の曲面カラーTFT液晶モジュールの量産化技術を確立したもので,製品ごとの曲がり具合のばらつきを考慮したパネルや筐体の設計により,効率的かつ安定的な生産が可能になったという。
カラーTFT液晶パネルの製造から曲面ガラスの貼り付けまでを一貫生産することにより,生産期間の短縮と高い品質のほか,曲がり具合を考慮したパネルや筐体の設計により,表示面内の輝度の均一性である,白・黒均一性を確保した。
超広視野角(上下左右176°),高輝度(1,000cd/m2),高コントラスト比(1,000:1)により,明るい場所でも高い視認性を実現。高解像度(167~190ppi)なので鮮明で多くの情報表示ができる。さらに,広い色再現性範囲(NTSC比Typ.84%)による色鮮やかな表示が可能で,広い動作温度範囲(-40℃~+85℃)により,厳しい温度環境での使用にも対応するとしている。