都産技研ら,AI監視カメラ搭載警備ロボットの実証実験開始

東京都立産業技術研究センター(都産技研),アースアイズ,日本ユニシス,西武鉄道の4社は,共同開発した警備ロボット「Perseusbot(ペルセウスボット)」の実証実験を,西武鉄道西武新宿駅構内で2018年11月26日から開始した(ニュースリリース)。

今回の実証実験は,ロボット導入による駅構内の安全性向上や駅係員の業務負荷軽減度合いを確認し,AI監視カメラ搭載警備ロボットの実現性を検証するもの。

同ロボットは,アースアイズ,日本ユニシス,西武鉄道の3社共同で採択された,都産技研の平成29年度ロボット産業活性化事業「公募型共同研究開発事業」において開発した自律移動型のAI監視カメラ搭載警備ロボット。

2020年に向けて訪日観光客の増加に伴い,乗降客の急増が予測される首都圏の駅など公共交通機関においては,安全性向上や駅係員の警備・監視業務負荷軽減が課題となっている。その解決策の一つとして,警備ロボットの導入が注目されている。

今回の共同研究開発事業では,都産技研が開発中の自律移動型案内ロボット「Libra(リブラ)」と,屋外用大型ロボットベース「Taurus(トーラス)」を組み合わせ,同ロボットを新たに開発した。実証実験では,駅構内でのロボットによる巡回警備を通して,踏破力の確認や不審者/不審物検知の精度などを検証する。実証実験の概要は以下の通り。

①実施期間
2018年11月26日~11月30日,10:00~16:00
※実験準備期間として以下の期間もロボットが現地で稼働する。
2018年11月7日~9日,11月19日~22日
②実施場所
西武鉄道西武新宿駅構内コンコース(改札外)
③実証実験の確認内容
・不審者/不審物の検知精度の確認
・駅環境における自律移動の安定性確認
・駅係員/警備員の負荷軽減度合いの確認

4社は今回の実証実験で得られた検証結果をもとに,2020年を目標に駅や空港など公共交通機関施設における安全性向上,業務負荷軽減を実現するAI監視カメラ搭載警備ロボットの普及を目指すとしている。

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