【CEATEC2018】太陽誘電と凸版,光無線装置を展示

太陽誘電のデモ

CETAC会場では太陽誘電と凸版印刷が,それぞれLEDによる光無線装置を展示,それぞれ4K映像中継などのデモを行なっている。

光無線はLEDを高速変調させることで光通信を実現する装置だが,一般的な光通信にようにファイバーを使用せず,空間中に光を通すことで通信を行なうもの。装置以外にケーブルなどのインフラの構築を必要としない手軽さといった特長がある。

太陽誘電が展示するのは今年2月に発売を開始した装置で,光源にはピーク波長860nmの赤外線LEDを用いている。最大100Mb/sのイーサネット通信が可能で,通信距離は100mとなっている。

豪雨や濃霧といった悪条件下でも通信が可能だとしており,既に駅前商店街の防犯カメラ用や,工場の建物間の通信などに採用実績があるという。価格は1セット約30万円。

凸版の水中通信デモ

凸版印刷は,今年10月より光無線市場に参入を表明している。同社はネットワークを活かした営業活動を担当し,装置はクオンタムドライブの技術を用い,開発・製造は電気興業が行なっている。

この装置は青色LEDを用いた可視光通信で,最大450Mb/sのイーサネット通信を日中で最長400m,夜間では1,000mの距離で行なうことができるとする。青色を用いた理由として,通信を行なっていることが周囲にも分かること,水中でも透過性が高く通信が可能なこと,窓に赤外線カットフィルターが付いていても通信可能なことなどを挙げた。

まだ評価段階ということもあり,現在の価格は250万円と高額だが,インフラ設置が不要だと考えれば納得できるものではないかとしている。現在,最大通信速度750Mb/s,日中通信距離600mのタイプも開発しており,2019年以降に完全防水タイプとして発売を開始する予定だとしている。

キーワード:

関連記事

  • 島津,光/音響ハイブリッド水中通信装置を開発

    島津製作所は「光/音響ハイブリッド水中通信装置」のプロトタイプ(試作機)を開発したと発表した(ニュースリリース)。 従来,水中での通信はケーブルによる「有線通信」が主流で,一部音波による「音響無線通信」が利用されてきた。…

    2024.04.17
  • ソフトバンクとTDSL,光無線でQKDの動作実証

    ソフトバンクと東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は,TDSLの量子鍵配送(QKD)システムを,ソフトバンクの光無線通信の試験環境に導入し,光ファイバーと光無線を組み合わせたQKDの動作実証に成功した(ニュースリリー…

    2024.03.19
  • ALANと日本水中ドローン協会,協力関係を構築

    水中光技術の活用を通じて新市場の創出や社会課題の解決に向けて活動するALAN(Aqua Local AreaNetwork)コンソーシアムは,水中ドローンおよび水中ロボットの運用上の環境整備,発展,成長の促進に取り組む日…

    2024.01.30
  • ALAN,世界初の水中フュージョンセンサ技術を開発

    水中光技術の活用を通じて新市場の創出や社会課題の解決に向けて活動するALAN(Aqua Local Area Network)コンソーシアムは10月6日,コンソーシアム活動成果発表をメディア向けに行なった(ALAN HP…

    2023.10.10
  • NICT,紫外LEDで障害物を介した光無線通信に成功

    情報通信研究機構(NICT)は,深紫外LEDを活用し,太陽光による背景ノイズの多い日中・屋外で,かつ送信機と受信機の間にビルなどの障害物がある“見通し外(NLOS: Non-Line-Of-Sight)”環境下において,…

    2023.06.01

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア