竹中システム機器は,「チルトマウント方式フルフレ-ムシャッタカメラ」を発売した(製品ページ)。
この製品は特殊設計のマウントを採用することで撮像素子に対してレンズに角度を持たせて取り付け,通常のカメラでは不可能だった手前側から奥側まで焦点が同時に合った画像の取得ができるカメラ。既存のCMOS型フルフレームシャッタカメラ製品の各仕様について対応が可能となっている。
通常のカメラでは,対象物体を斜めから撮影すると,捉えた対象物体の中央部だけに焦点が合い,手前側や奥側は焦点の合わないピントのぼけた画像となる。チルトマウント方式レンズでは,レンズマウントを撮像素子に対して角度を持たせる様に配置する事で,対象物体を斜めから撮影した際に物体の手前側から奥側にかけた全領域にわたり焦点が合うので,カメラを斜めに設置する必要があるアプリケーションで威力を発揮する。
同社では,例えば各種容器や円筒状物体の内面の撮像や,撮像面からの高さを抑えたコンパクトな装置の製作などのアプリケーションを想定している。