フランスの大手自動車部品メーカのValeoは「人とくるまテクノロジー展2018」(パシフィコ横浜)で,量産車としてはじめてAudi A8に搭載されたLiDARの第二世代となるSCALA 2」の開発品を展示した。
現行製品との主な違いとしてして,垂直方向の視野角の拡大(3.2°→10°)とレイヤー数の増加がある(レイヤー数については公開していないが,デモ画面で数えたところ5レイヤーが確認できた)。これに伴い,分解能も5~6倍になっているという。
左右の検出角度は140°,フレームレートは25fps。150m先の車両(反射率80%)を検出できる。サイズや消費電力は現行製品と殆ど変わらない予定で,2020年に量産を開始する。また,LiDARに付着した雨や雪,汚れなどを落とすウォッシャーやブロアーも開発している。
同社の現行製品のLiDARは,A8以外にも数社の自動車メーカーに搭載される予定だという。また,開発品を含めてメカニカルスキャンだったスキャン方式を,第3世代からはメカレスにしていくとしている。