レーザークリーニング技術を開発するトヨコーは,前田建設工業,第一カッター興業,デジタル・インフォメーション・テクノロジーの事業会社3社と,合計2億円の出資を受ける資本業務提携を結んだと発表した(ニュースリリース)。
トヨコーは,橋梁等インフラの塗膜・錆を除去する「CoolLaser®(クーレーザー®)事業」と,樹脂コーティングによる工場屋根の改修メンテナンス「SOSEI(ソセイ)事業」を手掛けるベンチャー企業。
高度経済成⾧期に造られた「橋梁」「プラント」等の多くの鋼構造物は経年による老朽化が社会問題となっており,その原因の一つとしてサビがある。これらのメンテナンス工事作業は負荷も高く,特に若年層を中心とした担い手不足も深刻な問題となっている。
同社が光産業創成大学院大学と共同開発した「CoolLaser®(クーレーザー®)」は,レーザーによって金属表面のサビなどを除去することができる装置。従来難しかった狭隘部のサビ・旧塗膜の除去ができることから実用化が嘱望されているほか,光の特性を生かして軽量・無反力・クリーンという特徴から担い手の作業負荷の改善の面でも期待が寄せられている。
同社は今般の資本業務提携によって得られた資金を「人財確保・技術/工法研究開発・機器生産」に活用してレーザークリーニング工法の早期実用化を目指す。なお,各事業会社との業務提携内容は以下の通り。
・前田建設工業:インフラ維持管理の経験と技術提供
・第一カッター興業:専門施工会社としての経験と技術提供
・デジタル・インフォメーション・テクノロジー:総合的なIT開発技術の提供