ブラザー工業は,最大出力20Wで,鉄やアルミなどの素材に深彫りできる,同社初のファイバーレーザーを光源としたレーザーマーカー「LM-3200F」を発売する(ニュースリリース)。
この製品は,樹脂への印字には低出力,鋳物への印字は高出力など,素材に応じて出力を変えられる。文字や二次元コードはもちろん,画像や図形なども印字できる。自動車のエンジン部分や車体などに使われる鋳物部品にも高速印字が可能なため,工場における生産性向上に貢献するとしている。
加工には簡単設定と詳細設定2つのモードがある。簡単設定で,ある程度条件の目途をつけてから詳細設定へ切り替え,細部を調整しながら最終的な数値を確定する,といった使い方も可能。
レーザーヘッドから,ファイバーユニットやケーブルの取り外しが可能なため,製品の取り扱いが楽で,生産ラインへ設置しやすくなる。さらに,ファイバーユニットを一旦取り外し,再び取り付ける際,通常はレーザーの調整が必要だが,この製品は面倒な調整が不要。
オプションでオートフォーカス機能を搭載。高さの異なる部品でも,自動計測して連続印字することができる。この機能は,レーザーヘッド本体に内蔵した状態で納品されるため,生産ラインへそのまま設置できる。