テルモは4月1日,静脈可視装置「ベインビュア」を全国の医療機関に向けて販売開始した(ニュースリリース)。2018年度に約50台の販売を目指す。
静脈可視装置は,近赤外線を用いて静脈の太さや血管走行を可視化する装置。注射や採血で静脈に穿刺する(針を刺す)際に用いられ,血管が細い人や小児の穿刺前の血管確認,穿刺後に薬剤が血管に流れている様子の目視にも使用する。
この製品は,深さ10mmまでの静脈を皮膚に投影する。標準モードに加えて高精度モード,反転モードなど5種類の投影モードを標準搭載し,状況に応じた見やすさを目指した。
臨床現場での使いやすさにも配慮し,充電式バッテリーを採用。持ち運びやすいハンディタイプの「ベインビュア フレックス」と,スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン2」を展開する。
同社は輸液セット,輸液ポンプ,注射器,留置針,輸液剤など,薬剤投与に関する製品を幅広く展開しており,この製品の導入で,医療現場の安全性と効率性へのさらなる貢献を目指すとしている。