富士通と富士通フロンテックは,オールインワン型の手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connect(パームセキュア コネクト)」を新たに開発し,2月13日より販売を開始する(ニュースリリース)。価格は15万円から。
近年,手のひら静脈認証は,企業や自治体などのセキュリティ対策として,PCログオン用途での活用が増加しているなか,認証を必要とするその他の業務システムやオフィス機器への適用のニーズも高まっている。しかし,業務システムやオフィス機器は独自のOSを搭載していることが多く,手のひら静脈認証機能を組み込むにはOSごとに連携機能を個別開発しなければならなかった。
新製品は,より多様なシステムや機器に手のひら静脈認証を活用できるよう,手のひら静脈センサー,OS,ミドルウェア,タッチパネルディスプレーなどを一体化した。手のひら静脈データを統合的に管理・運用する富士通の認証サーバとの連携や認証処理を行なう機能などを実装し,業務システムやオフィス機器に容易に手のひら静脈認証機能を付与することが可能となり,セキュリティ強化や利便性の向上を実現する。
手のひら静脈センサーは小型の機器組み込み向けに新たに開発。USBポートだけでなくオプションで2つのLANポートを内蔵することで,オフィス機器と認証サーバを接続するためのハブとして利用することも可能。電源を内蔵しているため,ACアダプターを不要とし,コンパクトな筐体を実現した。今後5年間で100億円(関連ソフトウェア・SIを含む)の売上を目指すとしている。