光学機器世界市場,2017年は前年比106.8%の8兆4,296億円

富士キメラ総研は,モバイル向けや車載向けで普及が急速に進んでいる光学機器・光学デバイス関連の世界市場を調査し,その結果を「2018 イメージング&センシング関連市場総調査」にまとめた(ニュースリリース)。(2018/6/28 発表者からの要請で赤字部分と表の一部を修正しました)

■光学機器の世界市場(生産ベース)
光学デバイス市場は2017年,6兆3,798億円(2016年比109.5%)を見込む。主力分野は光学ユニット。今後は,半導体デバイスの高成長が期待され,2022年には9兆7,229億円(同166.9%)になると予測する。

光学ユニット分野では,車載カメラモジュールやレーザースキャナー,ヘッドアップディスプレー,ヘッドライトシステムなど車載デバイスでの需要増加によって拡大するとみる。また,モバイル機器向け小型カメラモジュールもデュアルカメラ対応などで需要増加を予想する。

半導体デバイス分野では,エリアイメージセンサーやTOFセンサー,赤外光半導体レーザー,マイクロボロメーターが伸びており,センシング用途での需要増加に伴い拡大が期待できるとする。

光学部品では,光学レンズが監視カメラ向けのガラス球面レンズで需要を獲得しており伸びるとみる。そのほかでは,光学フィルター,ウェハレベルレンズ,HUD用光学部品が拡大をけん引していくとする。光学関連材料・装置では,モバイルカメラを中心に採用されているレンズ用樹脂材料が好調だという。今後は,VRや車載カメラ向けでの採用が期待されるとしている。

注目市場は以下の通り。
■一般車両用ドライブレコーダー・ダッシュカム(生産ベース)
走行中の車両の周辺状況や車内の様子を撮影し、映像を自動的に録画する一般車両用のドライブレコーダーを対象とした。アクションカムの車載用途は対象外とした。諸外国ではドライブレコーダーをダッシュカムと呼ぶことが多い。

2017年の市場は,3,909億円(2016年比110.5%)を見込む。様々な事故をきっかけに認知が高まったことが背景にある。世界各国で需要が伸びており,英国ではドライブレコーダーの設置による保険料引き下げなどを背景に,また,日本では2017年の東名高速道路での追突事故を受け,後方の撮影も可能な全方位タイプが伸びている。今後も市場は拡大が期待されるとする。

■車載カメラモジュール
車載カメラモジュールは用途によって求められるスペックが異なり,特に自動運転向けは多様化している。市場は,自動車市場拡大と安全機能ニーズの増加,自動運転技術の搭載が進んでいることから拡大しており,2017年は2,610億円(2016年比119.4%)を見込む。

用途別にみると,ビューイング用途が6割以上を占める。センシング用途は,フロントセンシング向けが中心となっており,数量はまだ少ないが2017年からは,運転手モニタリング向けが増加しているという。今後センシング用途は,自動運転のレベル3への対応や市街地における自動運転の実現に向けて需要の増加が予想されることから,ビューイング用途を超える市場規模になると期待する。

■エリアイメージセンサー
エリアイメージセンサーはCCDとCMOSタイプに大別される。従来CCDは,高画質や高感度を特徴としてデジタルカメラやビデオカメラに採用されていたが,近年はCMOSの性能向上に伴いほとんどの製品でCMOSに切り替わっている。

2017年の市場は,1兆2,800億円(2016年比110.2%)を見込む。市場をけん引しているのはモバイル分野であり,2016年からはスマートフォンに搭載されるデュアルカメラ向けが増加している。今後は,モバイル決済の増加に伴い認証機能の搭載が進み,虹彩認証向けが増加するとみており,引き続きモバイル分野のけん引によって,市場拡大を予想する。

モバイル分野以外では車載分野が,世界的なADAS搭載の進展により出荷数量が増加している。今後は,サラウンドビューや電子ミラーなど新しいアプリケーションでの需要増加により市場成長が期待されるという。

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