独TOPTICAは、超大型望遠鏡(ELT)の補償光学システムに使用される4つのレーザーをさらに生産するため,ヨーロッパ南部天文台(ESO)と最新の契約を締結した(ニュースリリース)。
この契約は,ESOの超大型望遠鏡(VLT)の開発および展開契約の延長であり,最近始動した同社のスピンオフ企業であるTOPTICA Projects GmbHによって実行される。
これらのユニークなレーザーガイド星生成システムは,2年以上にわたり,チュニジアのパラナールにある主要なESO望遠鏡の1つで広範にテストされている。このシステムはELT望遠鏡の重要な構成要素となり,光学/赤外線地上望遠鏡の前例のない空間分解能を達成するのに貢献する。ELTでは,2024年のファーストライトを予定している。
同社は過去10年間にわたる,天文学用途向け589nm(ナトリウム励起波長)ダイオードレーザーベースのファイバー増幅レーザーガイド星生成システム開発のパイオニア。最近,彼らのパートナーである加MPB Communicationsと協力し,レーザー業界の権威であるBerthold-Leibinger Innovation Awardを受賞し,今年初めにはForman-OSA Awardを受賞した。
過去数年間,他の大型望遠鏡のサイトでも,レーザーガイド星生成システムが「SodiumStar 20/2」というブランド名で採用されており,他のアプリケーションとして衛星追跡とLiDARがある。数十Wの出力を有する波長可変単一周波数レーザーまたは波長固定単一周波数レーザー技術は,520nmから640nmの波長にも適用できるという。